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東日本大震災とソーシャルメディア
norichan (2011年5月18日 00:14)

去年の暮れにツイッターを始めてから、パソコンに向かう時間が以前の30%くらいになった。仕事と動画編集の時くらいしか、パソコンを立ち上げない。携帯電話をiPhone4に変えたこともPC離れに拍車をかけている。

フォローしているアカウントは、さほど多くはなく20人ほどだ。大別すると、メディア系、コンサル系、学術系、NPO・ソーシャルビジネス系、作家・アーティスト系、友人・知人系が主なところだ。

3.11東日本大震災と、東電の福島第一原発の事故以来、関連するニュースや各方面からのコメントは、事態の推移や重要な視点を得る上で、ツイッターは無くてはならない情報ツールになっている。主要メディアでは知ることのできない裏情報や卓越した意見・評論など、サイタマにいながらにして広範な知的刺激が受けられる。しかも、常にリアルタイムで、刻一刻TL(タイムライン)にツイートがアップされる。

大震災の被災地の現状や、原発事故対応のさまざまな問題点、原発や放射能についての基礎知識、政府の無能ぶりや指揮系統の混乱など、それぞれの分野の専門家のつぶやきは、傾聴に値する価値がある。

カンレキを過ぎて、ビジネスの現場からは遠のいたが、ツイッターやYouTube、ニコ動、face book、U-Streamなどのソーシャルメディアは、時空を越えた情報環境をだれにも分け隔てなく提供してくれる。モチベーションさえあれば、どこにいても無料で、いま動いている社会の事象のまっただ中にアクセスできる。

このソーシャルネットワークが作り出す"寺子屋"が、これからの社会を、世界を変革していくことは、エジプトやリビアの民主化運動を見れば明らかだろう。そして震災後の日本においても、反原発や被災地救済において、政府や大手メディアの硬直した"大本営発表"情報を凌駕して、ツイッターを筆頭とするソーシャルメディアが有益な情報をガンガン発信し続けている。

■My Twitter Account
http://twitter.com/noriokaya/

恥ずかしながら、右カラムにボクのtwitterタイムライン(TL)を掲載しました。ついでに、のぞいていってください。


観はじめるとクセになる映画
norichan (2011年1月23日 15:55)

今年の冬は本当に寒い。だもんで用のない限りは家から出たくないのですが。
「SRサイタマノラッパー」でブレイクした深谷市(埼玉県)出身の入江悠監督のツイッターやらブログやらをフォローしていると、映画だけでなく音楽だったり、本だったり、刺激的な情報がてんこ盛りで入ってきます。いま話題のロックバンド「神聖かまってちゃん」の映画も、SRサイタマノラッパー3の企画と並行して走っていることを知ってビックリしました。で、YouTubeで"かまってちゃん"を観て、二度ビックリ!へぇ~、こんなバンドもいるんだと衝撃を受け、SR3の完成とは別に、映画「神聖かまってちゃん」の公開を心待ちにしている今日この頃です。

「神聖かまってちゃん」については、andymoriやサカナクションや、大好きなThe
Blue Herbなんかとまとめて、別な機会に"オヤジの気分"を総括したいと思います。

で今日は、寒いから、映画の話なんですが・・・(意味不明?)
去年の暮れから、いつになく、映画をよく観ました。深谷シネマで「闇の列車、光の旅」(既述)。
新宿武蔵野館で、ウニー・ルコント監督の「冬の小鳥」。父親から孤児院に捨てられた少女ジニの絶望と再起の物語です。かわいがっていた小鳥が死んでしまい、亡骸を埋めた穴にジニが自分も埋めてしまおうとするシーンは、思わず息をのみました。ジニを演じたキム・セロンちゃんが、ハンパでなく見事でした。必見です!ちなみに、この映画は韓国から養子としてフランスに渡ったウニー・ルコント監督の実体験にもとづいているそうです。

kotori.jpg続いて、同じ武蔵野館でドイツの鬼才ミヒャエル・ハネケ監督の「白いリボン」。第62回カンヌ国際映画祭で最高賞「パルムドール」を受賞した作品です。第一次世界大戦前夜のドイツ北部の村で起こる不条理な出来事と、子どもたちへの体罰から人間の心の奥に潜む残虐性を浮き彫りにする、ちょいと陰鬱な映画です。見終わったあと、生煮えのクリームシチューを食べたような、消化不良の不快感と、身震いするような怖さを感じました。その理由は、いまだに闇の奥です。

この2作品を劇場で観てから、DVDでポン・ジュノ監督の「母なる証明」、ハネケ監督の「ピアニスト」を観ました。「母なる証明」は深谷シネマで観ていたので2度目でした。どちらも母と子の葛藤の物語で、母親のわが子を思うゆえの愚かさ、強さ、したたかさを描いた映画です。「母なる証明」を観て、あらためて韓国映画(と一括りにするのは乱暴なのは百も承知で)の面白さにひっくり返って。続けてTSUTAYAに走り、ヤン・イクチュン監督の「息もできない」を観ました。これも凄かった!久しぶりに神経がヒリヒリするような衝撃を受けました。

iki.gif暴力と憎しみに支配されたヤクザ、借金取り立て屋のサンフンと、強権的な父親や粗暴な弟との間で悩む女子高生ヨニのぎくしゃくした心の通い合いと突然の別れを描いた映画です。強い母親に対し、こちらは弱い父親、ダメ親父による家族崩壊がメインモチーフです。ロッテルダム映画祭をはじめ、多くの国際映画祭で数々の賞を受賞し、高い評価を受けました。急成長する韓国の暗部を知る上でも参考になりました。

「ピアニスト」は、2001年カンヌ国際映画祭で主要3部門を総ナメにした作品です。常軌を逸した母親の束縛や抑圧された制度の中で歪められた、ヒロインの異常な性を描いています。名門ウィーン国立音楽院のピアノ教授として、ショパンやシューベルトの美しい旋律を奏でる一方で、狂った不協和音にまみれていく後半は、なんともやりきれなくなりますが。これも「白いリボン」同様、観終わったあとに、不気味な、後味の悪さをおぼえた映画でした。

それからこれはCATVのムービープラスで、満島ひかりが出ていたので観たのですが、園子温監督の「愛のむきだし」。なんの予備知識もなしに、仕事の途中で手を休め、深夜見始めました。これも神父である父と息子の葛藤が背景にあるのですが、父親との関係をタテ軸にしながら、「盗撮」「懺悔」「レズビアン」「女装」「勃起」「新興宗教」「殺戮」といったモチーフが、ごた混ぜになって展開します。バカバカしいほどの面白さで、237分の長尺でありながら最後まで観てしまい、終わったのが午前3時過ぎ。結局、徹夜で仕事をするハメになってしまいました。
その中で、満島ひかりがコリント人への手紙第一 10章13節「愛」を唱える長台詞のシーンがありまして。沢尻エリカと聖母マリアを足して2で割ったような、いい表情をしていたなぁ。

ほかにも、BSで観たソフィア・ローレン、マストロヤンニの「ひまわり」(ヴィットリオ・デ・シーカ監督作品)もよかったですが、本日はこれまで。


隣町にペンギンが来る!
norichan (2011年1月 5日 23:07)

penguin.jpgボクの町から車で10分足らずのところに、埼玉県こども動物自然公園(東松山市)があります。これまではコアラ、カピバラが2枚看板でしたが、なんと今年の4月下旬にフンボルトペンギンがやって来るんだそうです。しかもですよ、来園者が屋外展示場で、自由に歩き回るペンちゃんたちと、スキンシップで遊べるんだそうです。

広さは約3900m2、ペンギンの常設展示場としては世界最大級なんだとか。すごいでしょ!今年は春からエンギがいいぞー。

ちなみにこのペンギンくんたちは、長野県の「蓼科アミューズメント水族館」で飼育されていた23羽で、昨年2月に閉館した同館から県が無償で譲り受けたんだそうです。
今年のゴールデンウィーク、こどもの日は、もっのすごい人出になるんだろうなあ。その様子を、またレポートしますね。
(東京新聞WEBニュース2011.1.5)


2011年のカウントダウンを和太鼓で
norichan (2011年1月 2日 00:21)

去年の元旦の午前0時、永源寺(埼玉県坂戸市)に初詣に行って、「さかど太鼓」の奉納演奏を見て感激し、春からおそるおそるのバチさばきで太鼓を叩き始めました。あれから1年、今年の元旦は、生まれて初めて奉納太鼓をみずから打って新年を迎えました。

eigenji1.jpg白い地下足袋を通して立ち上る冷気は、しんしんとカラダを駆け上がります。しかし、除夜の鐘が打ち終わるのと前後して轟く太鼓の音が、寒さも、居並ぶ初詣客の目も忘れさせ、忘我の境地に誘ってくれます。この、バチを握る掌から全身に広がっていく高揚感は、これまで味わったことのない"至福"でした。

eigenji2.jpg深夜の寺の境内、ライトアップされ暗闇に浮かび上がる大小の太鼓、シャーマニズムの儀式のような太鼓の響き、見まもる群衆の歓呼の声、リアルでありながら非日常の熱を帯びた空間がそこに広がります。PCゲームで「太鼓の達人」というのが人気だそうですが、若い人たちにはバーチャルではなく、リアルな太鼓打ちを絶対におすすめします。鼓膜を揺るがすリズムが、チームの仲間との濃密な太鼓ミュニケーションが、きっと明日への元気と活力を注入してくれます。

永源寺での奉納太鼓は、午前0時から約1時間、アンコールのリクエスト付きでめでたく終了しました。
迎えた2011年、そこそこでいいから、いい年にしたいなぁ。

◆「さかど太鼓」のオフィシャルブログ
  http://sakadotaiko.cocolog-nifty.com/blog/


去りゆく年を顔振峠で振り返って
norichan (2010年12月29日 18:48)

touge1.jpg埼玉県・奥武蔵の飯能市と越生町の境に、顔振峠(こうぶりとうげ)という風光明媚なところがあります。峠の案内板によれば、平安時代に義経、弁慶の主従が、その景観のあまりの美しさに何度も振り返ったことから、その名前がついたといわれています。

お天気次第では新宿副都心の高層ビル群や富士山が眺望できるとのことですが、今日は晴れてはいたものの、ちょっと霞がかかっていて富士山は見えませんでした。

政治の世界は相変わらずの迷走状態で、ソーリの顔が変わっても、ドロ舟に乗っているような一年でした。彼らを国会に送り出したのは我々有権者なのですから、彼らを歓呼の声で迎えたマスコミ含めて、これがニッポン国のレベルなのかもしれません。
日々新聞で彼らの軽挙妄動や無策、失言、居直り、内輪もめを見るにつけ、ウンザリするやら情けないやらで、12月15日をもって朝日新聞の購読をやめました。

本紙よりも分厚い折り込みチラシを処理する手間もはぶけ、すっきりしました。これからは読みたい、知りたい記事だけをピンポイントでネットで検索して、"世の中"とつながっていこうと思っています。TwitterやFace Book、iPhoneやiPadなどの登場によって、ブロードキャストに対するスタンスを各人で自由に決めて、情報を使いこなす時代がやってきたのではないでしょうか。

ところで、クソな政治家に導かれるニッポンの2011年は、いったいどんな年になるのでしょうね?


堂平山頂でメリークリスマス!
norichan (2010年12月25日 23:43)

クリスマスイブにふと思いついて大好きな堂平山(埼玉県ときがわ町)に夜景を見にいきました。夜景見物など去年の秋に行った北海道の「札幌・藻岩山」「函館」以来です。堂平の夜景がキレイというのは、観光パンフレットの片隅に1行で簡単に紹介されていただけなので、あまり期待はしていませんでした。

イブの夜から急に風が出て気温が下がり始め、山頂の体感温度はほぼ0度。寒さで手がかじかんでしまい、カメラ操作もままなりません。下の写真は、いずれもハンディカムで撮った動画をスチルにしたものなのでショボく見えますが、肉眼で見る夜景は素晴らしいもので感激しました。人っ子一人いないシチュエーションも、(ちょっと恐かったですが)ロマンチックでした。以前に撮った写真とあわせてご覧ください。

☆標高876m、堂平山頂のモニュメントです。

monument.jpg

☆山頂には東京大学が使っていた天文台があります。現在は「星と緑の創造センター」として、ときがわ町が管理しています。毎月第2、第4金曜日には、星空観望会が開催されています。(1・2月はお休み)

tennmonndai.jpg

☆ほぼ同じ位置から撮った昼と夜の対比写真です。hiru.jpg

hirunight.jpg

heigen.jpg

yakei.jpg


三味線とiPhone
norichan (2010年12月20日 10:08)

ボクの性格を自己診断すると、キャラなしキャラ、トレンドフォロワー、寄らば柳のカゲみたいなところがあって、早い話が世の中のフワフワしたストリームに影響されやすい。風呂上がりのマシュマロマンみたいなヤツだなあ、と思ったりもする今日この頃です。

今年は夏の猛暑の中で見た「坂戸よさこい」と「秩父音頭まつり」に胸キュンとなり、サンバもいいけど日本人はやっぱ民謡だよね、とJapanese Classical Folksongに突如!めざめてしまいました。この春から習いはじめた和太鼓の、夏の盆踊りでの出張演奏も、多少は影響していたのかもしれません。
※「坂戸よさこい」「秩父音頭まつり」の動画をYouTubeマイチャンネルにアップしていますので、ご覧ください。
-「坂戸よさこい」
  http://www.youtube.com/watch?v=q3zSrnoL49o
-「秩父音頭まつり」
  http://www.youtube.com/watch?v=s9UyTBd0ty4&feature=related

titibu.gif

で、物置で埃をかぶっていた三味線を取りだし(5~6年前に新内のお師匠さんから端唄を習っていました)、秩父音頭にチャレンジしようと思ったわけです。秩父音頭まつりでは太鼓・締太鼓の囃子が主体で三味線は使われていませんが、マシュマロマンにはそんなことはどーでもよく、♪花の長瀞 あの岩畳~♪を三味線で弾く、そのイメージを思い描いただけでココロがコロコロふくれてきます。

ツテを頼りにわが町の民謡サークルを捜し、この12月から入会してチントンシャンをスタートしました。調弦は三弦専用のチューナーを価格.comで入手してばっちり、夜の練習は忍び駒という消音ツールがあるので近所迷惑にもならず、安心。これなら24時間練習できると、勇んで先生に「秩父音頭」をおねだりし、譜面をいただいたのですが、歌を聴くのとシャミを弾くのとでは大違い。これが、超むずかしい。なにより数年のブランクがあるので、バチさばきが思うにまかせず、出るのは不協和音のみ。「秩父音頭」は来年のお楽しみと早々にあきらめ、課題曲の「喜代節」(秋田民謡)に取り組んでいます。

ここでようやくiPhoneの登場となります。

昨今のスマートフォン人気にココロ騒いで、またツイッターやFace Bookへの好奇心もあって、長年使ってきた携帯電話を、先月iPhone4に換えました。soft bankの例の月月割という得体の知れない料金システムで端末0円というのも魅力でした。

ツイッターもFace Bookもまだアカウント登録したばかりで大して使っていませんが、インターネットが外出先でさくさく使えるのは感動的です。家にいても無線LANでBフレッツが使えますから、ネットの閲覧はiPhoneですませることが多くなり、PCを起動する機会が大幅に減りました。

最近は「喜代節」の動画をYouTubeで見ながら三味線の稽古をしています。先生から三味線の基本を教わり、弾きたい曲の譜面さえあれば、あとはiPhoneを使った"通信稽古"でそこそこやっていけそうです。そして会の仲間とのコミュニケーションも、Face Bookで盛り上がれそうです。これからは地域コミュニティの中で、ツイッターやFace Bookが"オープンカレッジ"や"集会所"、"縁側"の役割を果たしてくれるかもしれません。


映画「闇の列車、光の旅」を深谷シネマで・・・
norichan (2010年12月19日 18:31)

久しぶりに深谷シネマに行きました。最近は、「悪人」も「キャタピラー」も近くのシネコンで観ました。タランティーノやコーエン兄弟、ジャームッシュの名を世に知らしめたサンダンス映画祭で、監督賞を受賞したこうした注目作でも、意外にシネコンで上映されることがありません。深谷シネマ支配人の竹石さんの"こだわり"から生まれた埼北オンエアです。ありがたいことです。

※「キャタピラー」は、シネコンで観たあとに深谷シネマでも上映し、若松孝二監督がトークショーで来館することをあとで知りました。若松監督がどんなお話しをするのか興味はありましたが、映画そのものにボクは疑問符だったのでパスしました。「キャタピラー」を反戦映画としてでなく、江戸川乱歩の「芋虫」の視点で、監督が70代になって到達したエロスの世界を語ってくれるのだったら喜んで行きもしたのですが。。。

train1219.jpgで、映画「闇の列車、光の旅」ですが、ストーリーを要約すると(「ぴあ」より)
サイラは故郷ホンジュラスを離れ、父親と叔父と共に約束の地=アメリカをめざしていた。不法移民たちでひしめきあう列車の屋根の上で、彼女はカスペルというストリート・ギャングの青年と出会う。彼は列車強盗団の一員だったが、サイラに暴行を加えようとしたボスを殺してしまい、仲間から追われる身に・・・。

映画のカテゴリーとしては、中米の貧困、格差、そこから生じる不法移民の実態、若者たちのストリート・ギャングへの転落といった、社会派ドラマとしての色彩が濃厚です。監督は、日系のキャリー・ジョージ・フクナガ。実にこれが第一回長編監督作品とのことです。グアテマラからメキシコを縦断しアメリカに向かう列車の屋根の上で進行する、一風変わったロードムービーです。貧困にあえぎ、貧困から抜け出そうとする、過酷な移民のエクソダスの現実をリアルに描きながらも、ボクがこの映画で印象に残ったのはストリート・ギャングのカスペルと彼をめぐる二人の女性でした。より厳密に言うと二人の"女優さん"でした。サイラ役のパウリーナ・ガイタン、カスペルの恋人でギャングのボスに襲われ逃げようとして頭を石にぶつけて死んでしまうマルタ役のディアナ・ガルシアです。どちらもメキシコの女優です。

カスペルのどん底の生活の中で、一縷の光明であったマルタとの恋、そして辛い逃避行の中でサイラがカスペルに寄せる淡い恋心、それを繊細に演じる二人の女優さんの存在感が、この映画を社会派ドラマを超えたエンタテイメントにしているような気がしました。

フクナガ監督の次回作は、英ルビー・フィルムとBBCフィルムとの共同製作(予定)の「ジェーン・エア」だそうです。確固たる意思を持った、強く逞しい女性像を、メキシコの女優さんを使って見せてほしいなと思います。


映画「悪人」を観て思ったこと
norichan (2010年9月23日 13:18)

・あの「フラガール」の李相日(リ・サンイル)監督が、久々に撮った映画です!深津絵里がモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を取ろうがとるまいが、絶対に観ようと思っていました。「フラガール」ほどのインパクトはありませんでした。が、李相日らしい一秒一瞬をムダにしない緻密な演出と、主人公の内面を映し出すような暗めのカメラワーク、九州の方言まんまの台詞のリアリティ(関東生まれのボクには長崎、佐賀の正確な方言はわかりませんが・・・)が、どこにでもありそうな物語を、どこにでもいそうな人間たちを通して、リアルに語りかけてきました。若いのに、もう巨匠の風格です。「誰が本当の悪人なのか?」と映画の公式ホームページにキャッチコピーがありますが、この映画は現代における「悪」の諸相を、殺人、格差、孤独、家庭崩壊、欺瞞、詐欺、介護問題など、さまざまな面からあぶり出します。では、この時代に「善」とはいったい何なのか・・・?そもそも「善」は、可能なのか?まずは映画を観て、それぞれにお考えください。
ストーリーについては、公式ホームページをご覧ください。
http://www.akunin.jp/index.html

・ボクの場合、映画はわりと監督か俳優さんで観る方なのですが、「悪人」で期待していたのは、「ブタがいた教室」で星先生を演じた妻夫木聡が、髪を金髪に染め、どんな「悪人」を演じるのかということでした。
いい目をしていました。暗く沈んだ、焦点の定まらない、虚ろなまなざし。自分の居場所がない、心を開く相手もいない、孤独な人間の「目」を、彼はみごとに演じていました。この映画では、妻夫木に限らず、深津絵里、満島ひかり、柄本明、樹木希林の「目」が印象に残りました。哀しい目、寂しい目、切ない目、怒りの目、絶望の目、つかの間の幸せ(希望)の目・・・、役者たちの「目」によって物語が進行していくようでした。「フラガール」でも、蒼井優、松雪泰子は、いい目をしていたなぁ。

・殺される満島ひかりの演技が、光っていました。先日、深谷シネマで「川の底からこんにちは」をやっていたのですが、見損なってしまいました。満島ひかりの主人公が、落ち目の"しじみ工場"の跡目を相続して奮闘する物語です。その時は、満島ひかり Who?だったのですが、「悪人」で俄然興味がわいてきてDVDで観てみようと思っています。

・それから映画を観ていて、ふっとthe mad capsule marketsの「公園へあと少し」を思い出しました。祐一(妻夫木)の心情が、madの世界に近いと感じたためでしょう。ちなみに「悪人」の音楽は、久石譲です。

「公園へあと少し」の歌詞の一部を引用します。

♪冬の朝 1人で歩いた 曇り空と霧の中
吐く息がとても白いと 公園へあと少し
緑色に濡れた道を歩いてそこまで
それほどの道じゃないのに長く歩いている

あの娘がくれた夢と そしてその奥まで
友達もここを歩いた こんな冬の朝に

そのままでいいのさ 歩き続けるだけでいい
飛び出そうなんて思うな その先には何も無い
公園へあと少し 公園へあと少し♪

公園に行き着いても、そこにも、その先にも何もないんだけどね。tumibatu.jpg吉田修一の原作(ベストセラー)は読んでいないのですが、映画を観てからドストエフスキーの「罪と罰」をもう一度読んでみようと思いました。深津絵里がソーニャのイメージなんですよね(笑)。ラスコーリニコフは妻夫木というより、松山ケンイチなんですが。


ツイッターデビューしました!
norichan (2010年9月21日 03:34)

噂には聞いていましたが、周辺でツイートしている人間などついぞ見かけませんので、フォローすることもないと思っていましたが、仕事の関係でトライする羽目になってしまいました。とりあえず、個人的には「彩遊記」のPRにでも使っていこうと思っていますが、さてどうなりますか・・・。



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