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2009年4月バックナンバー

音霊(おとだま)と言霊(ことだま)と
norichan (2009年4月25日 15:52)

saitama-ouen.netを開設してから2週間ほどたちました。さほど熱心な音楽ファンというわけではないのですが、「SRサイタマノラッパー」でヒップホップにはまってから、「いや~音楽ってほんとうにいいもんですよねぇ~」状態で、ヒップホップを中心に、これまで食わず嫌いで聴いてこなかったジャンルを、いろいろ聴いてます。そのなかで、北海道と岡山で、ビビッとくるミュージシャンを1グループとひとり見つけました。たまたま、どちらも自分の郷土に根をおろし活躍しているミュージシャンでした。

北海道では、札幌を本拠地に、東京はおろか世界に照準をあてたような凄いヒップホップデュオの「ブルーハーブ(THE BLUE HERB)」に打ちのめされました。ヒップホップというより、ラップで闘う現代詩人といったおもむきです。生と死、イデオロギー、辛らつな時代批評、アンチ東京といったテーマが、彼ら独特のグルーヴ感で強烈にメッセージされます。1900年代の後半にデビューしてから、アルバムはまだ3枚しか出ていません。ほかにシングル(マキシシングル)が何枚かあります。きわめて寡作で、南米の作家G・ガルシア=マルケスやボルヘス、バルガス=リョサなんかを連想してしまいます。そういえば、映画「未来世紀ブラジル」をモチーフにした「未来世紀日本」というのが、マキシシングルの「アンダーグラウンドVSアマチュア」に入っています。

bluestill.jpg右のアルバム写真は上から順に、
・初期作品「知恵の輪」「北風」のボーナスディスク付き1stアルバム「STILLING,STILL DREAMING」。道産子ラッパーのただものでない自負心と北斗の闘争心がくりだす、マシンガンのような言葉に、まず度肝をぬかれます。一方で、宮沢賢治をホーフツさせるリリシズムをまとった「北風」も、ゾクッときます。
bluesell.jpg・まん中は、2ndアルバム「SELL OUT SOUL」。詩的イリュージョンにみちた言葉で、音楽業界やヒップホップ、社会・経済の現状に対するアンチテーゼが、ソウルフルにライム(韻を踏むこと)される傑作(だと、わたしは思います)。
・下は、マキシシングルの「アンダーグラウンドVSアマチュア」。これも文句なしにおすすめです。その中の1曲「未来世紀日本」の出だしのフレーズが好きです。「自分の記憶が自分のものじゃないなら 存在なんてまるでただの映像みたいだ」(略)。たよりない自分の立ち位置を、記憶というキーワードから手探りしながら、未来、明日の世界を、クリティカルに予言的にうたった力作です。
blueunder.jpg最新作は、2007年にリリースされた「LIFE STORY」なんですが、いまお取り寄せ中で、残念ながらまだ聴いていません。

わたし的には、THE BLUE HERBに、詩の世界の芥川賞といわれる「H氏賞」(エイチししょう)をあげたいな、と思いました。その前に、サザンの桑田さんかもしれませんが。この賞は、日本現代詩人会が主催する、"新しいすぐれた現代詩の詩人"におくられる文学賞です。この10年間の受賞者の、じつに10人中7人は女性です。男性の詩人(もしくは、その資質のある人)は、いまや音楽や映画やゲームの世界に、いってるのかもしれません。想像にすぎませんが。

makityanng.jpgで、話を本題にもどして、もうひとりのビビッときたミュージシャン、それが現在岡山在住のシンガーソングライター「まきちゃんぐ」です。1stアルバム「知と性、毛布とセックス」(2008年12月3日発売/バップ)を聴いて、ブルースの巫女さんみたいだなと思いました。
まだ、おん年21才。ヒップホップではありません(念のため)。
「鋼(はがね)の心」、「ハニー」、「さなぎ」には、泣けました。彼女自身が、ソウルをはきだして、鳴いて血を吐くホトトギスみたいなんですね。まさに、ブルースです。くたくたに疲れて帰る深夜、クルマの中でひとりで聴くのがサイコーかもしれません。

音に、言葉にこもったソウルが、明日への元気と勇気をあたえてくれる!「いや~音楽ってほんとうにいいもんですよねぇ~」


スーパーの男
norichan (2009年4月22日 22:29)

今はなき伊丹十三監督の作品に「スーパーの女」というのがありました。宮本信子扮する主人公の主婦が、小学校時代の幼なじみが経営する"だめ"スーパーの「正直屋」に乗り込んで孤軍奮闘のうえ、繁盛店に立て直すという痛快な物語です。ご覧になりましたか。この映画には、産地偽装とか、りパックとか、産直販売とか、店員のモチベーション管理とか、昨今のメーカーやスーパーをめぐるさまざまな問題点が、先見の明で指摘されていました。

わたしの住んでいる埼玉の鳩山地区には、半径2キロ圏内に食品スーパーが6店、食品もおいているドラッグストアが4店、規模の大きめな100円ショップが2店あります。それぞれ大規模ニュータウンや、駅前団地のお客さんをターゲットにして商圏の棲み分けをしているカタチなんですが。もうほんとうにオーバーストアなのはアリアリで、本部の意図で働かされる現場スタッフの人たちはたいへんだろうなあと思う、きょうこの頃です。伊丹監督だったら、生き残りを賭けた壮絶なスーパーバトルロワイヤルを見せてくれそうです。

それで、おもしろいので暇なときにスーパーのハシゴをします。これで2~3時間はたっぷり楽しめます。
最近、気がついたことや目にする光景をランダムにあげてみます。
・まず、セール目玉商品の100円をめぐる攻防です。生鮮からPB(プライベートブランド)まで、チラシ掲載商品100円均一セールを打っているスーパーがあるかと思えば、100円のPBのスナック菓子を大量にゴンドラ陳列しているスーパーがあります。これって、100円ショップを意識した作戦なんでしょうかね。いかせんべいと、つぶ餅ピーナッツを買ってみましたが、お味はグッドでした。
・キッチンで使うペーパータオルというのがあります。同じブランドのものが100円ショップでは2ロール100円でしたが、スーパーでは4ロール198円でした。シブイ値付けですね。そういえば他店より1円でも安くというKY(価格やすく)宣言をしているスーパーもありました。

デフレマインドがすっかり定着している気がします。ユニクロ生まれの「g.u.」から販売された990円ジーンズ、ファーストフードは好調だけれどファミレスは総崩れ、価格ドットコムなどネットショッピングでの価格峻別購入など、あげていったらキリがありません。

parking.jpgそれから最近やけに目立つ、スーパーの店内風景の変化があります。小売マーケットというのは地域差があるので一般論では語れないところもあるのですが、わたしの近隣のお店ではこの2年ほどの間に60代~70代のオジさんたちの姿が急に増えました。奥さんの傍らでカートを持たされてうろうろしている人もいれば、ひとりで買い出しにきている人も結構います。夫婦いっしょが8割くらいでしょうか。今週の月曜日は雨の降り出しそうな曇り日でしたが、午後3時頃K食品スーパーにいくと駐車場はほぼ満杯で、店内の3割近くはシニアの男性客でした。

スーパーの来店者調査などによれば、来店客の7割近くはその日の献立をなににするか決めてはいないのだそうです。シニアカップルの会話をこっそり聞いていると、なるほど奥さんがご主人になにが食べたいか聞いて、ふたりで食材を選択しています。献立のメニューローテーションというのは、多かれ少なかれ栄養のバランスなどを考えて主婦のアタマの中に漠然とあり、店頭で特売やおすすめPOPなどを見て決めるのがフツーだと思います。ですが、そこにダンナがいた場合どうなるのでしょう。奥さんがひとりで買い物をするときと、同じでしょうか、ちがうのでしょうか。

高齢社会のなかで、シニア夫婦の買い物行動はどうなるのでしょう。ありあまる時間のなかで、わたしのようにスーパーをハシゴして楽しんだり、KYをゲームのように実践したり、いろいろなつきあい方をするカップルがでてくるでしょう。団塊以上の層にとっては、スーパーは毎日の散歩コースのひとつにもなっているようですし。さて、こうした中で繰りひろげられるスーパーバトルロワイヤル。伊丹十三監督だったら、いま、どんなドラマに仕立てあげて見せてくれるのでしょうか。


ハッピーバースデイ
norichan (2009年4月20日 20:41)

ことしの4月から、介護保険制度が改正されました。ほんとうにコロコロ変わります。今回は、介護認定の基準や、介護報酬が変更になりました。わたしの母が入所している施設でも、短期入所の生活介護費が、個人負担分で14円/日値上げされました。要介護3以上のお年寄りが大半を占める施設では、ヘルパーさんやケアマネ、看護師さんのご苦労は想像を絶するものがあります。制度改革や介護報酬の改正により、もっともっと彼らの激務に報いる体制が整うことを願ってやみません。
施設にいる母を訪ねて、わたしは週1回くらい行くのですが、そのときの気持ちを詩のようなものに書いてみます。ちょっと気恥ずかしいので、孫つまりわたしの息子に代弁させています。

<ハッピーバースデイ>

比企丘陵の、
カラマツ林に囲まれた
老人ホームに
オレのばあちゃんは、いる
きょねんの夏の、真夜中に、
脳梗塞で、たおれた
右脳がすっかり壊れちまって
ちっこい、ばあちゃんの顔から
つるんと、表情が、消えた
その日から、
カラダの左半分も、手から足まで
麻痺したまんまで 
可哀想に今じゃ、寝たきり

きょうは、ばあちゃんの
83の誕生日
オヤジもオカンも仕事なもんで
オレは一人、クルマを飛ばす
ばあちゃんの大好きな
ほっとレモンを、ファミマで買って
カーオーディオから Ione Papas
ばあちゃんに会いに行く日は
なぜかオレは、サンバを聴く

サクラ吹雪の舞う空に
O Samba E Bomが吸い込まれる
ばあちゃんの
笑顔にならないクシャクシャ顔が
オレを迎えて くれるだろう

そしてオレは、ばあちゃんの
やっとこさ動く右の手に
ほっとレモンを握らせて
「ハッピーバースデイ」って
言おう


ionepapas.jpg☆Ione Papasいいですよ。GWのドライブミュージックに、ぜひ!Amazonには
なぜか無くて、タワレコに視聴付きでありました。
タイトル: ナ・リーニャ・ド・サンバ
アーティスト: Ione Papas

http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/
CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1818190&GOODS_SORT_CD=101


ステキな出会い
norichan (2009年4月17日 12:18)

fukacinema.JPGWebサイトをひらいたこの1週間ほどで、いろいろな分野で頑張っている人たちに出会いました。
埼玉の深谷市で「映画」という切り口で、行政や市民、民間企業や団体と手を組み、映画館「深谷シネマ」の常設運営とアンケートによる市民が観たい映画の上映、フィルムコミッションによる映画・TVの地元への撮影誘致、さらにはそうした活動を通じて、深谷の産業振興と街の活性化をはかろうとしている深谷シネマ(チネ・フェリーチェ)の支配人・竹石さん。
SRサイタマノラッパーも、竹石さんや
深谷市民のボランタリーな協力で生まれた映画です。
竹石さんには先日インタビューさせていただき、
有意義なお話しをたくさん伺ったので、
こんど彩人インタビューで紹介したいと思います。

埼玉応援ドットネットのコンセプトは、
「地域の、地域による、地域のためのマーケティングを
地元の皆様と一緒に推進すること」です。
サイト運営会社のある比企郡鳩山町の商工会で
経営指導員の伊藤さん、小澤さんにお会いしました。
限られた予算とスタッフのなかで
お二人とも東奔西走、地元の活性化のために骨身惜しまず
頑張っており、頭が下がる思いです。
4月26日には鳩山町商工会主催の「第3回おしゃもじ山
つつじ祭」が開かれるとのことで行ってみようと思います。
そこでまた、いろいろな方との出会いがあるでしょう。

こうした、それぞれの地域でそれぞれに頑張っている方々を
中央から支援する組織として、東京の八重洲に
(財)都市農山漁村交流活性化機構があります。
愛称で「まちむら交流きこう」といいます。
昨日は、こちらでグリーン・ツーリズムセンター長を
している山口さんにお会いしました。
中央官庁と地方自治体、さまざまな企業や生産者団体、
個々の生産者と生活者を結びながら、ニッポンを元気にする
ユニークで楽しい事業をたくさん展開しています。

地域の課題を解決するためには、やはり中央との効果的な
コラボレーションが不可欠です。
人やモノや情報の、自由でダイナミックな交流が、
地域を、そしてニッポンを変革していくと信じています。
山口さんには、わたしたちの埼玉というステージで、
"まちの人"も"むらの人"も楽しく元気になるような
企画で、ご協力を得られればと思っています。
プランが実現しましたら、このWebサイトで
ご案内します。ご期待ください。

ほかにもたくさん、ステキな出会いがありました。
出会い、お話しするだけで、ひとりで悶々と悩んでいたことが
するすると解けたり、予想外の発見があったりします。
寺山修司の「書を捨てよ町へ出よう」ではありませんが
これからは、できれば一日に一人、それぞれの「居場所」で
頑張っているステキな人に出会って、
新しい刺激を全身に浴びたいとねがう、きょうこの頃です。


カンレキラッパー
norichan (2009年4月15日 22:00)

これまでヒップホップにはまったく無縁だったのですが
サイタマノラッパーを観て、はまっちまいました。
これからちょっとおベンキョしようと
とりあえずTSUTAYAでZEEBRAを借りてきました。
そして恥ずかしながら、
処女作「笑ってください☆カンレキラッパー」を公開しちゃいます。

jizou.JPG笑ってください☆カンレキラッパー

   サイタマのモンゴル自治区で20と5年
   シブヤ通いのリーマンライフ 
   片道2時間 東上線 行きも帰りも夢ん中
   REM睡眠 夢は枯れ野をかけめぐり
   災害は忘れた頃にやってくる
   定年前の半年前 ローソン弁当食ってたら 
   真昼のヒルズにリーマンショック
   あっという間のローリングストーン
   まさかまさかの肩たたき
   中途半端な管理職 仕事できない 仕事ない
   スズメの涙の退職金 泣く泣くもらって池袋
   茫然自失のウェストゲートパーク
   入り口も出口もみえぬラビリンス
   やめてたタバコやめてsmoking ごほっ
   肺もむせるがココロもむせる
   ケムに巻かれるオレのフューチャー
   どうすりゃいいのよ NEXT STAGE
   とりあえず3日遊んでハローワーク
   求人カードめくる手が日に日に震える
   ワーク禁断症状 リゲイン飲んで戦った
   あの日のオレが なつかしい
   なけなしのプライド スライスして
   なぜかよみがえる唐獅子牡丹
   義理も人情もねえ世の中で 背なの銀杏が泣いている
   サイタマ カワゴエ ハローワーク
   サクラの花の満開の下 履歴書に書く 60(シックスティー) 
   まだまだイケルぜ 還暦オヤジ
   散るサクラ 残るサクラも 散るサクラ
   どーせ散るなら踊らにゃソンソン
 
   えーじゃないか えーじゃないか カンレキラッパー
   笑ってください カンレキラッパー 
   色即是空 カンレキラッパー
   空即是色 カンレキラッパー


サイタマノラッパー
norichan (2009年4月14日 23:11)

SRサイタマノラッパー公開初日、深谷シネマにいってきました!
深谷市出身の入江悠監督の舞台挨拶と、この映画ではじけた
SHO-GUNGのミニライブのオマケつきです。

rapper.jpgわたしは池袋シネマ・ロサでの東京公開も4/2に観ているので、間をおかずに2度目なんですが、この映画はなんど観てもあきない、たぶん時間をおいて、また観たくなる映画のような気がします。

その理由をつらつら、じぶんなりに考えてみると、
・出ている役者が、けっして達者な演技をしているわけでなく、
 ヒップホップもたのしいし、世界観はつたわるけれど
 チョーうまい、というわけではない。
 つまり、サイタマノラッパーの日常が、等身大で
 すごくリアルにせまってきて、フクヤ市で彼らといっしょに
 モンモンと生きてる感じになる。

・主人公IKKUの、ココロのゆらぎや、ちょっとしたできごとが、
 ワンシーン、ワンカットで切り取られ、
 繊細に、丹念に積み重ねられていく。その手法と、
 シーンとシーンをつなぐビミョーな「間」(ま)が、
 こちら側に、たんに映画を観るというより、
 "シーンを体験する"といった感覚的なひろがりを
 もたせてくれる。

・それから、これはヒップホップの音楽におうところが
 大きいんだけれど、全編にわたって
 言霊(ことだま)のチカラを感じる。
 (これ、あくまで、わたしの感じ方で、入江監督の意図と
 ちがっていたら、ごめんなさい、です。)
 映画のストーリーは、オフィシャルサイトでみてください。
 http://sr-movie.com/

さて、感動のエンディングロールが流れるなかで
わたし的には「こりゃ、絶対にスタンディング・オベーション
ありだよな」と思っていたんですが、
超満員の深谷市民(たぶん)はだれも立たない。
サイタマ県人の地味でシャイなキャラゆえなのでしょうね、
ちょっと残念でした。

で、上映が終わり、監督の舞台挨拶が始まると、場内は一変、
郷土が生んだヒーローにリスペクトと館内われんばかりの拍手。
わたしの隣には、80歳を越えたと思われるおばあちゃんが
ひとりで杖をついて、30分の道のりを歩いて観にきていました!
感想を聞くと、「歌はよくわからなかったけど、面白かった。」
と頬を上気させて、ニンマリしていました。
おばあちゃんも、サイタマノラッパーから、じいちゃんの分まで
ゲンキと勇気をもらったんじゃないだろうか。

映画のチカラは、日本初のヒップホップ青春映画でも
それが傑作であれば、世代をこえて、
おばあちゃんのココロを打ち、腰も伸ばし、みんなに
生きるパワーとエネルギーをあたえてくれることですよね。
それと、この映画は、ほぼ全編深谷市で撮影され、
深谷の映画館で凱旋上映ということもあって
深谷の人たちのココロをひとつに結ぶ効果も
おおいにあったようです。映画は、地域を活性化させる
起爆剤のチカラもあるんですね。

入江監督に続いて、SHO-GUNGのミニライブがスタート。
ノリノリのサウンドは、わたしがヘタに書くより
You TubeにフルバージョンのPV等があるのでそちらを、ぜひ!
http://www.youtube.com/watch?v=rrSLmuqP2GQ&feature=related

SRサイタマノラッパーは、5月16日(土)まで
深谷シネマで5週間、ロングラン凱旋上映されています。
全国でのさみだれ公開も続くことから、DVDの発売はかなり先に
なりそうです。ヒップホップのダイゴ味は、劇場で観てこそ
と思いますので、首都圏の人はGWをはさんでの
ドライブシーズン、ちょっと足をのばしてフクヤ市ならぬ
深谷観光はいかがっすか。道中、新緑がキレイっすよ。

cd.jpg深谷シネマの上映スケジュール、アクセスは
http://fukayacinema.jp/

深谷シネマでは、窓口で
サイタマノラッパーの
オリジナルサウンドトラックも販売しています。
 
 


とっておきのミドリ
norichan (2009年4月12日 01:00)

sinryoku.JPG

サクラの季節が終わり、
比企丘陵に萌葱色の雲がかかり始めました。
木々の新芽がつくり出す
千変万化の緑のグラデーションは、
ほとんど"神業のテキスタイルデザイン"といえるような
精妙な美しさです。これから5月へと向かう
2週間くらいが、サイタマに住んで、いちばん好きな季節です。

sinryoku3.JPG
幼い子の吹く、
たどたどしい口笛のような「緑」を、全身に浴びながら
比企の丘をツーリングしていると、
あらためて、自然と共生するありがたさを感じます。
低炭素社会の実現といった、
人間の欲望が産み落とした皮肉なスローガンを
「緑」の子らは
いったい、どんな思いで受けとめるのでしょう。


カエルの劇場
norichan (2009年4月11日 10:00)

NHKの朝の連ドラ「つばさ」みてますか?
その舞台となっている川越で、
先日、たのしい写真展をみました。かわいいアマガエルが
おでんの屋台をひいたり、さんま焼いたり、餅つきしたり、
白バイライダーになったりする写真展です。

kaeru3.jpg企画、演出、撮影は県下坂戸市在住の溝呂木(みぞろぎ)芳さん。会場にいらっしゃったので、ちょっと立ち話しました。
「これって、カエルと小道具の
合成写真なんですか?」
「いいえ、すべて一発写真です。元気なモデルもいるので
ワンシーン撮るのに1時間かかることもしょっちゅうです。」

「しかし、よくこんなに"生活感"のある写真が撮れますね?」
「アマガエルは指先に吸盤がついているので
ものにつかまったり、垂直のカベでもへいきで上ります。
だから、こちらも想像力と創造力をはたらかせて、
いろんなシーンやポーズが撮れるんですね。
芸人ですよ、かれらは。」

「いつ頃から撮りはじめたんですか?」
「3年前くらいからです。庭の花壇で2匹のカエルが
ちいさな家の模型から顔をだしていましてね。それが、とっても
かわいくて、とっさにシャッターをきったんですよ。」

kaeru.jpgその写真が、ユーモアフォトコンテストで入賞して、溝呂木さんのカエルの劇場は、またたくまにマスコミが
注目するところとなったわけです。
「ぶらり途中下車の旅」、
NHKの首都圏ニュースなどで紹介され、
こんどは二見書房から
たのしい写真集がでました。
(二見書房:定価・本体1200円+税)

もともとカメラが趣味だったという溝呂木さんは
定年退職された61歳。これからは、カエルのモデルさがしと
ミニチュアの小道具をもとめてのフィギア店まわりで、
ますます熱く、いそがしい日々がつづくことになるでしょう。
ちなみに撮影は、あちこちの公園スタジオでするのだそうです。

5月4日(月)から5月17日(日)まで、
川越市霞ヶ関の画廊喫茶「珈香里(かがり)」で写真展が
ひらかれます。新緑のカエルの劇場で、
どんなドラマをみせてくれるのか、たのしみです。
<珈香里:川越市霞ヶ関北1-17-1 tel・049-232-4082>


サクラづくし
norichan (2009年4月 9日 10:30)


kumagaya.JPG

柳家小さんの落語に、長屋の花見というのがあります。
貧乏長屋の連中が大家の先導で花見に出かけるんですが、
なにせフトコロがさびしい。酒も、酒の肴もままならない。
で、大家が一計を案じて、一升瓶には番茶を詰め、かまぼこ
のかわりに大根を、卵焼きのかわりにタクアンを用意する。
そうしてサクラの下で、珍妙な花見の宴がくりひろげられること
になります。とはいえ、満開のサクラがなによりのご馳走なん
だから、ほかにはなんにもいりませんよねぇ、大家さん。

ことし最初の花見は、熊谷の荒川堤にいきました。(写真:上)
江戸時代からの桜の名所で「日本のさくらの名所100選」にも
選ばれているソメイヨシノです。
土手沿いに約2キロにわたって500本あまりの桜並木が
続いています。ちょっとした"桜源郷"でしょう。

houzenji.JPG

先日ラジオでどこかの大学の先生が、このまま温暖化が進んで
冬が寒くなくなるとサクラの花が咲かなくなるだろう
と物騒なことをいってました。ひとくちにサクラといっても
ヤマザクラ、エドヒガン、オオシマザクラ、ソメイヨシノ・・・
といろいろな種類があるわけで、ずいぶんアバウトな話だなあと
思ったりもしましたが。でも経験的に、開花のまえに、あるいは
開花する頃に寒い日がつづいたりすると、その年の
サクラは花のつきがいいみたいですね。
ことしが、そんな気がします。イソップの北風と太陽は
サクラたちのための童話なのかもしれません。

上の写真は、サイタマ有数の観光地である長瀞の法善寺
しだれザクラです。北風がやんで、いっきに春のお日さまが顔を
だして、心なしかニコニコ笑っているようにみえませんか。

seiunji.JPG

seiunji1.JPG

seiunji2.JPG

ことしは凄いサクラをみました。秩父・清雲寺のしだれザクラ
です。噂には聞いていましたが、みたのは初めてです。
テレビなどでも報道しますから、ご覧になったかたも多いかも
しれません。樹齢600年というエドヒガン、天然記念物です。
夜桜がいいというので、日没にあわせていったのですが
想像をはるかにこえるミゴトさに
カラダがふるえるほどの感動をおぼえました。
わたしには、それはサクラではなく、ながい歴史を生きぬいて
きた巨大な生きものにみえました。ちょっと不謹慎なたとえ
ですがギーガーのつくるエイリアンのような。
また、みる角度をかえると、葛飾北斎や歌川豊国が黄表紙や
読本でえがいた、怪奇でいながら、異様に美しい
さし絵のようにもみえました。ライトアップされ、
夜空を背景にすっくと立つエドヒガンは、幻想的というには
あまりに生々しい存在感で、花見客を圧倒します。
今週末は、散りぎわのスゴ味をみせてくれるかもしれません。



ちいさな一歩
norichan (2009年4月 8日 12:00)

念願の埼玉応援ドットネット(saitama-ouen.net)が
この春、小さな一歩をふみだすことになりました。
わたしたちはこのサイトを通じて埼玉の「場所」と「人」にこだわり
「場所」×「人」のネットワークづくりにより
地域に新しい、元気な風をおくれないかと考えています。

そして百のコトバより一の実行をモットーに、たくさんの人に出会い、たくさんの意見や情報を交換し、地元のために地域のために何ができるのかをみなさんと一緒に手探りしていきたいと思います。
おカネやモノはあるにこしたことはありませんが、なくったって、人が人と手をつなぎ、みんなでチエをしぼりアセをかくことによって、じぶんが今いる「場所」を少しでも明るく、楽しく、元気にすることは可能です。

kyosei.jpgわたしの大好きな経済評論家の内橋克人さんの新刊「共生経済が始まる」を読んで、その思いを強くしました。サブタイトルに世界恐慌を生き抜く道とついていますが、この本はたんなるビジネス書ではなく、21世紀の文明論として、またこれからの人の生き方を考えさせてくれる哲学書としても気がるに読めます。
ご一読をおすすめします。
(朝日新聞出版:定価・本体1500円+税)

さて、saitama-ouen.netがこの困難な時代にどれだけお役に立てるのか、まだよくわかりませんが、出会う「人」や「場所」から元気と勇気をもらいながら、少しずつ根気よく前にすすんでいこうと思います。
みなさんのご意見や叱咤激励をどしどしお寄せください。

本日はお立ち寄りいただきありがとうございました。



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