2009年5月バックナンバー
オンリーワンの「藤」
norichan
(2009年5月30日 14:00)
5月に撮ったフォトデータを整理していたら、GWの新潟旅行の帰りに立ち寄った栃木県足利市の「あしかがフラワーパーク」の藤の写真がでてきました。このフラワーパークの売りものは、樹齢300年、畳300畳の広さに蔓を伸ばし花を咲かせる「大藤」と、「白藤のトンネル」です。300畳はちょっと誇大広告だと思いますが、ゆうに100畳はあるでしょう。壮麗でみごとではありますが、子細に観察すると、年老いた幹が枝の重圧に押しひしがれているようで、ちょっともの悲しく、痛々しい気分になりました。
「大藤」も「白藤」もちょうど見頃で、猛烈な混みようでした。片側一車線の農道のような道が、フラワーパークの駐車場までえんえん3キロあまりの大渋滞。やっとの思いでたどり着いた園内はさほど広くなく(敷地面積非公開)、迷路のような遊歩道は人の波。休憩するにもフラワーパークというわりには座る芝生もありません。1~2時間見て回ったらもう十分、お土産買って帰るか、という人たちが多そうで、滞留時間も短そう。つまり客の回転がいいわけで、それだけ効率経営、商売繁盛の様子。マーケティングの教科書に出てくる"オンリーワンのビジネスモデル"の優等生と言えなくもありません。が、わたしには「藤」の見せ物小屋のようで、花を愛でる気分にはとてもなれませんでした。
数日前に行った秩父高原牧場や、鳩山農村公園のポピー畑の方が、ずっと気持ちよかったし、花たちもイキイキしていたような気がします。(比企パラダイス写真館で「展示中」)
何年か前に、SMAPのミリオンセラーになった「世界に一つだけの花」という歌がありました。
♪小さい花や大きな花
一つとして同じものはないから
No.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one
あしかがフラワーパークの花たちは、"オンリーワンのビジネスモデル"で咲かされ、NO.1になることを強いられた、ちょっぴり悲しい花たちのような気がして同情しちゃいます。
本日はRCサクセション
norichan
(2009年5月25日 22:00)
昨日アリスのことを書いて、「チャンピオン」の入っているアルバムを探していたら、CDの山の中からRCサクセションの「カバーズ」が出てきた。そういえば清志郎さんは亡くなったんだなあと、感傷的な気分になって、CDをセット。でも、1曲目の「明日なき世界」が流れ始めると、もうそんな気分はたちどころにぶっとんだ。反戦・反核をテーマにしたカバーアルバムというのが、このアルバムの枕詞だが、忌野清志郎の反骨精神と諧謔的ロックンロールは、"反戦・反核"とか"カバー"とかいう、俗な定義をはるかに超えている(と、わたしは勝手に思うのだ)。天国と地獄のはざまで蜘蛛の糸にしがみついてシャウトしている、カンダタの必死の祈りのように聞こえる。ちなみに、この「カバーズ」の中では、原発問題を歌った「サマータイム・ブルース」が一番好きだ。
それから、1991年RCサクセション無期限活動休止宣言後に結成したLITTLE SCREAMING REVUE の「冬の十字架」が出てきた。これも、「君が代」の収録拒否問題でポリドールから発売されず、 SWIM RECORDS というインディーズレーベルから発売された、いわくつきの作品だ。「君が代」に「アメリカ国歌」がシンクロするあたりは、背筋に冷たいものが走る。ウッドストックでのジミヘンの伝説的なアメリカ国歌の演奏に、一歩も引けを取らない(と、これは贔屓の引き倒しか)。このアルバムの中でわたしのお気に入りは、三百六十五歩のマーチをパロった「来たれ21世紀」と「人間のクズ」だ。
あらためて、忌野清志郎のロック魂に、アッパレ!の共感と多少の嫉妬をおぼえつつ、ご冥福をお祈りします。
アリスが帰ってくる
norichan
(2009年5月24日 12:26)
これで何回目の再結成なんだろうか。多分4~5回目になるんじゃないか?でも今回は、かなり気合いが入っている。7月から全国縦断のコンサートツアーに出て、11月まで35公演をこなすそうだ。とくに好きなバンドってわけじゃないけれど、同世代として、また谷村新司の浪花節的ロマン主義はけっこうひかれるものがあり、カラオケで恥ずかしながら「昴」なんかを歌うこともある。
再結成にあたっての谷村新司のコメントが、泣かせる。
「閉塞(へいそく)感が巷に満ちあふれているが、アリスが動き出すことで、同世代の人が元気になってくれるんじゃないか、初めて生で見る人も、『なんかいいな』と思ってくれたら。それよりも3人が楽しんでやれたら一番いい」 そうそう、あまり色気をださずに、自然体で3人が楽しくやってくれるのが一番じゃないかな。気力、体力がファイナルまでもつことを祈ってます!武道館での2days追加公演も決まったらしいけれど、武道館か埼玉の公演には行ってみようかなと思ってます。
ところで谷村新司はたしか還暦を迎えたはずだが、(話は変わるけれど)映画「60歳のラブレター」がそこそこヒットしているらしい。これは、熟年夫婦が互いへの感謝の言葉をハガキにつづり、これまで8万通を超える応募が寄せられたという人気企画を映画化したものだ。気恥ずかしさもあって、ちょっと見る気にはならないけれど、団塊世代の元気をしめすエピソードのひとつではあるだろう。
さて、アリスの還暦チャレンジに喝采をおくって、埃のつもったCDの山の中から「チャンピオン」でも聴いてみるか。
気功の稽古
norichan
(2009年5月22日 10:51)
彩人インタビューのご縁で、4月の毎週水曜日から、宮坂先生の「気功教室」に通い始めています。宮坂先生のプロフィールやお考えなどは、インタビューページをご覧ください。
◇彩人インタビューVOL.1
「気功」というのは、「気」を練り、「気」の流れをよくすることによって、気虚、気滞、気乱によって生じるさまざまな病気の原因を、もとから断つことを目的とした、心身のエクササイズです。ヨガやアーユルヴェーダなどにも通じる、東洋の伝承医学といっていいでしょう。「気功」にはそれが誕生した中国の地域によってさまざまな"流派"があり(一節には2000を超えるといわれています)、宮坂先生は北戴河(ほくたいが)気功体系の流れをくむ医療気功です。
基本は呼吸法で、吸→呼→停、吸→停→呼の正しい動作を、放松(ほうしょう)功、内養功動功、易筋行気法といった体系の中で練習しています。まだまだぎこちなくて、流れるような自然な動作というわけにはいきません。バタバタと「気」が脇の下あたりにたまってしまい(笑)、冷や汗をかくこともしょっちゅうです。でも、終功し、謝謝と挨拶をするときなど、身も心もシャンとして、「気」の流れがよくなったような気がします。これからも、修行の経過報告など、折にふれお伝えしたいと思います。
ほどほどのシアワセ
norichan
(2009年5月20日 22:27)
星野哲郎さんの作詞で「三百六十五歩のマーチ」というのがありました。大嫌いな水前寺清子が歌っていましたが、最近はほとんど耳にしません。コピーライター時代に、阿久悠さんとか星野哲郎さんの作詞は、ちょっと研究してみたことがあります。短いフレーズの中に、人間の欲やら、希望やら、絶望やらが簡潔に描かれていて、とても勉強になった思い出があります。
で、「三百六十五歩のマーチ」はこんな出だしでした。
♪しあわせは 歩いてこない
だから歩いて ゆくんだね
一日一歩 三日で三歩
三歩進んで 二歩さがる
なるほどねぇ、でも自分なんか三歩進んで四歩さがってるよなぁ、なんて、当時も今も変わらぬ我が身のつたなさに、ガクゼンとしちゃいます。西洋の格言に、「幸福の女神には後ろ髪がない」というのがありますが、これも同じような意味なんでしょうね。"幸福の女神さん"は後ろから追いかけるのではなく、前に進んで前髪をつかみなさいよ、と。そういうことでしょう。
さて、ここからが、きょうの本題。比企の丘は、朝からドッピーカンで気分サイコーです。それこそ、しあわせが向こうから歩いてやってきて、"幸福の女神さん"がみんなこっちを向いて、微笑んでくれている感じ。そこで、久しぶりに原チャリを出して、ちかくの農村公園へ行ってみました。ここはいま、ポピーが花ざかりですが、平日ということもあって人影はまばら。遠くの水辺の広場からは、幼稚園児のはしゃぐ声がそよ風に乗って流れてきて、なんとものどかな、しあわせのBGM。ポピー畑の草むらで、ごろんと横になると、うとうとと1時間ほどお昼寝してしまいました。気がつくと紫外線でヒリつく顔、皮膚ガンになったらヤバイと思ったりもしましたが、ほどほどのシアワセ気分を、"幸福の女神さん"がプレゼントしてくれた五月の一日でした。
   この日、鳩山は32度の真夏日、近くの"めぐみ幼稚園"の園児らが、農村公園に遊びにきていました。おーい、キミたち、人生はワンツー・パンチだぞ、しあわせに向かって歩いてゆくんだぞぉ~。
NHKオンデマンドに怒る!
norichan
(2009年5月20日 01:00)
・めったにないことだけれど、テレビを観ていて思わずメモを取りたくなる番組に出くわすことがあります。きょうの「プロフェッショナル~仕事の流儀」が、私的にはそんな番組でした。公務員の木村俊昭さんという方がゲストでした。テレビをつけたら偶然、地域活性化というコトバを司会の茂木健一郎がもっさり言っていて、興味をひかれたわけです。
・木村さんは小樽市役所の職員だった時に、小樽の街の活性化に大いに貢献し、その成果が中央に伝わって、内閣府の地域活性化事務局に大抜擢されました。お役人の世界ではきわめてレアケースの逸材です。番組では彼のコトバが金言のようにスーパーインポーズされ、「人を動かせるのは、人」であるとか、「地域の人たちを、その気にさせる。心に、種火をつける」のが自分の仕事であるとか、いいことをたくさん言っているのですが、途中から観たものだから、一知半解、隔靴掻痒なところもあるわけです。
・で、番組が終わってから、「天地人」ほかで2度ほどお世話になった"NHKオンデマンド"の"見逃した番組"から購入しようとアクセスしたわけですが、これが無い!くやしまぎれに(?)視聴率をチェックしてみたら4月21日(火)の放送が5.4%。やはりNHKではロングテールは無理か、とあきらめた次第です。どなたか録画した方はいらっしゃいませんか?315円(NHKオンデマンド料金)+α+送料で購入しますので。よろしく、です。
本当は番組などではなく、会って話をしてみたい人です。
「花ざかりの比企路」
norichan
(2009年5月18日 10:20)
先週、県の川越比企地域振興センター東松山事務所に行ってきました。埼玉県では今、「ゆとりとチャンスの埼玉プラン」(5カ年計画)がスタートしています。これは、各地域別に、その地域の歴史や文化、自然環境や産業などさまざまな地域資源を生かし、行政(市町村)、県民、NPO、企業などが連携して魅力ある地域づくりをめざそうという魅力的なプランです。
東松山事務所では、東松山市、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、 鳩山町、ときがわ町および東秩父村の1市7町1村を所管しています。昨年には「比企地域元気アップ会議」を立ち上げ、そのプロジェクトの一環として、地域の観光振興をテーマにしたパンフレット「花ざかりの比企路」をつくりました。欲しい方は、各市町村にお問い合わせください。
■川越比企地域振興センター東松山事務所
http://www.pref.saitama.lg.jp/A02/BA21/home.html

池袋ウェストゲート
norichan
(2009年5月16日 22:18)
ひと頃、石田衣良の「池袋ウェストゲートパーク」にいれこんでいた時期がありました。ウェストゲートパークっていうのは、西口公園のことで、実際に池袋駅西口から歩いてすぐのところにあります。西口公園をウェストゲートパークと呼んだところに、石田衣良のセンスが光ります。池袋が私鉄からJRへの乗換駅であった当方としては、特別な思いもあって、新作が出るたびに、Amazonではなく池袋東武7Fの旭屋書店に行って、平積みされた新刊を手にとったもんです。
TVドラマにもなりましたが、主人公のマコトくんが長瀬智也で、わたしのイメージとはかなり違っていて、クドカンの脚本も原作におよばず、てなこともあって最初の2回で観るのやめました。マコトくんは、大森南朋ですよ!!(と、イヌの遠吠えのように、わたしは叫んだりもしたんですが、どうでしょう?)ちょっと情けない斎藤サル役で、妻夫木聡が出てましたが、いまの彼ならマコトくんにピッタリでしょう。ちょい、オーバーエイジではありますが。そんなわけで、20世紀末から21世紀の始まりにかけて、マコトくんに導かれるように、夜の池袋を"パトロール"していたわけです。
で、きょうのお題は、「池袋ウェストゲートパーク」ではなく、「池袋ウェストゲートジャズ」でした。先週金曜日、ロサ会館のTSUTAYAに寄ろうと、ロマンス通り(ロサ会館とか、ロマンス通りとか、いかにも池袋的でいいですよね)に入ったところ、なにやら人だかりがしてサックスやギターのチューニングらしき音がするではありませんか。行ってみると、ロサ会館の"吉牛"の隣で、まさにジャズカルテットが演奏を始めるところ。西口商店街のオヤジさんみたいな人が、チラシを配っているのでもらって見ると、「2009IKEBUKURO JAZZ FESTIVAL」とある。つまり、池袋ウェストゲート(西口)商店街活性化のためのイベントだったんですね。タイトルはIKEBUKUROとありますが、イーストゲート(東口)ではやっていません。いろんな政治力学とか、商圏間の利害とか、景気の温度差などが働いているんでしょう。
ストリート会場7ヶ所とジャズクラブ4ヶ所で、この金・土2日間だけ開催されるそうで、豊島区、(財)としま未来文化財団、東京商工会議所豊島支部、豊島区商店街連合会など、地元のそうそうたる団体が後援しています。最近は銀座、新宿などでも大がかりなジャズフェスティバルを毎年やっていますが、なんでJAZZなの、という疑問が前々からわたしはぬぐえません。客寄せパンダの音楽フェスティバルなら、サンバでも、カリプソでも、Asianでも、それこそヒップホップでもよさそうなものだと思いますが、なぜかJAZZ。マコトくんは、クラシックを聴きながら、夜の池袋をクルーズしていたわけだけれど、その影響で若者の間にクラシックブームが起こったりもしました。どーせやるなら、もっとクリエイティブに、そうでなければハチャメチャにやった方が、面白いのにね。チラシを配っていた商店街のオヤジさんらしき人も決して楽しそうではなかったし、金曜の夜で人出はかなりあったけれど、立ち止まる人はそれほど多くはなかったもんなぁ。
高速1000円時代の「旅」
norichan
(2009年5月 8日 15:45)
GWの新潟旅行で、思いついたことがあります。それは、高速1000円時代をうまく活用した旅のスタイルを、定年退職したシニアカップル向けにつくることです。これまでの「物見遊山型ツアー」とはまったく違う切り口が必要です。グリーンツーリズムとか、エコツーリズムとか、ヘルスツーリズムとか、体験型の新しい旅のモデルはいろいろありますが、旅というより「田舎でのショートステイ」に近いイメージです。土日は高速1000円をつかって、これまで未体験だったできるだけ遠くの地方への移動日にします。できれば、方言がまったく異なるような"異文化"地域が面白いでしょう。九州の人が、東北へ行くような感じです。そして、月曜日から金曜日までは、農林漁業などをしている生産者のお宅に"民宿"します。5日間ショートステイして、その土地の食文化を楽しみ、祭や郷土芸能などに参加し、地元の人たちと交流します。
旅館やホテルに泊まるより、ずっと安上がりに、しかもその地域の人たちとイキイキとした交流をとおして、未体験の文化に直接ふれることができます。たとえば、蕎麦打ち、イカ釣り、乳搾り、チューリップ栽培、森林伐採など、自分がやってみたいと思ってできなかったことを、民宿先の家族や地元の熟練した生産者から手ほどきしてもらえます。5日間生活をともにすると、民宿の人たちや地元の人たちとも仲よくなって、そこから新しい親戚づきあいのようなお付き合いが始まるかもしれません。
実は、こうした民宿プランが、既にあるのです。(財)都市農村漁村交流活性化機構(通称:まちむら交流きこう)がつくった「おかあさんの宿に泊まろう!」宿泊プランが、それです。詳しくは、まちむら交流きこうのホームページをご覧ください。
http://www.ohrai.jp/okasan100/
新潟への行き帰りに、観光地や道の駅、農産物直売所などで、団塊世代より上のシニアカップルをたくさん見かけました。それも県外ナンバーで、岡山とか大阪とか滋賀とか、かなり遠方からきているドライバーもかなり見ました。GW期間中の30km以上の渋滞が今年は昨年の2倍だったとか、交通量が各高速とも20%以上ふえたとか、高速1000円効果が報道されていますが、はるばる出かけて、温泉に泊まって、観光名所を駆け足で巡って、お土産買って帰る、というパターンはもったいないし、そろそろ卒業していいのかもしれません。時間にゆとりのあるシニア層なら、なおさらのことです。
高速1000円時代の「旅」について、ご夫婦で考え直してみてはいかがでしょう。「旅」のスタイルを変えると、これまで知らなかったニッポンが見えてきますよ。
じっと木を見る
norichan
(2009年5月 8日 11:28)
最近、木がとても気になっています。それも樹齢700~800年といった巨木に心ひかれます。このブログのタイトルバックの木は、埼玉県・越生町の上谷というところにある大クス(楠木)です。樹齢1000年以上と推定され、幹回り15m、高さ30m、環境庁が実施した「みどりの国勢調査」(昭和36年度)で全国巨木ランキング16位に輝きました。「木を見て森を見ず」という大局観を説いた格言がありますが、昨年のリーマンショックを端緒とした世界経済の激震をみて思ったことは、世界中が「森を見て木を見ず」の風潮や価値観にずぶずぶになっていたのではないかということでした。小泉さんの「構造改革」にも、そうした側面があったのではないかと思います。遠目に見る森は美しく豊かで、均衡のとれたものであるけれど、1本1本の木がよって立つ地盤は、ゆるゆるで脆弱この上ないものであったということでしょう。
巨木を下から見上げていると、脳幹が麻痺して思考が停止し、意識が木の生気に吸い取られていくような心地よさをおぼえます。自分が木と一体になって幹をつたい、葉を茂らせ、ヒューマン・ツリーになってしまう感覚とでもいえるでしょうか。釈迦が菩提樹の下で解脱したということが、畏れおおくも凡人にも理解できそうな気がしてきます。ここで一首、詠みます。
人の世の 明日のゆくえは 知らずとも
我ここに在り じっと木を見る
右の写真は、弥彦神社の手前にある弥彦神社末社住吉神社境内にある「弥彦の蛸ケヤキ(やひこのたこけやき)」です。弥彦神社からの帰り道、側道に入って偶然見つけました。樹齢およそ800年以上、幹回り9m、樹高約30mで、新潟県指定文化財・天然記念物になっています。こうした老いた巨木を、施肥したり、枝下ろししたりして、保護保全していくことは大変なご苦労と忍耐が必要かと思います。全国の木を守る人たちに、心からの感謝と声援をおくります。
"この木なんの木、きになる木"という某電機メーカーの秀逸なCMソングがありました。人の世の、明日のゆくえは、知らずとも、1本の木をじっと見つめ、木のささやきに耳を傾けながら、マクロよりミクロ、巨視より微視、フローよりストック、鳥の目よりアリの目、を大切にしていこうと思う今日この頃です。
「天地人」プチ・ツアー
norichan
(2009年5月 7日 20:13)
連休の間に浮浪雲(はぐれぐも)のような旅に出ました。「天地人」の新潟が気になっていたのと、日本海が見たくなったので、寺泊から岩室温泉、弥彦方面へ行ってきました。
水を張ったコシヒカリの田園地帯やちいさな商店街に「天地人」の観光のぼりが立っていたのはご愛敬でしたが、新潟県が県をあげて「2009年を新潟県の大観光交流年に!」のスローガンでキャンペーンを行っている割には、盛り上がりはイマイチのようで、観光地の渋滞はさほど気になりませんでした。
(もちろん、回った地域によるのかもしれませんが。)
「愛と義の 旗にさそわれ 越後路へ」
こうしたご当地キャンペーンは、「天地人ゆかりの地」を活性化させるキッカケにはなるのでしょう。でも、こうした一過性のテーマで広域かつ持続的に新潟全県を動かしたり、県外からの観光客を呼びよせることができるんでしょうか。「天地人」の熱心な視聴者ならともかく、正直、ちょっと難しい気がしました。
越後お発ち飯(おたちめし)とか、天地人・食育御膳とか、謙信公のかちどき飯とか、いろいろ目玉料理(キャンペーンメニュー)なども用意しているようですが、新潟の食文化としては、のっぺ汁とかへぎそばとか、日本海の新鮮な魚貝類とか、なによりコシヒカリがあるわけで。わたしなどは、むしろそうした越後の本物を食したいと思うわけです。
今年は「高速1000円」と「定額給付金」のインパクトで、越後へのツーリストも多少は増えているでしょうけれど。それも、ドラマが終われば、話題性もなくなるわけですし、ね。
「1000円で 行けるとこまで 欲を出し」
 新潟に行ったら、うまい魚を食べねばということで、新鮮な魚貝をならべた寺泊の"アメ横"へ。観光客と地元民でごった返す人並みをかきわけ、ご当地定番の寿司とイカの浜焼きを縁日のように買い食い。マルシェ(市場)というのは、洋の東西を問わず、元気があって食欲をそそります。寺泊からは、左手に日本海を眺めながらシーサイドラインをぬけて、越後一宮の弥彦神社に行きました。驚いたことに、ここでは「信心」と「欲」が同居しており、弥彦神社に弥彦競輪が隣接しているのです。しかも現世御利益の力をまざまざと感じたのは、競輪場への駐車場にはガードマンが4人もいましたが、弥彦神社は2人でした。自治体がカジノ誘致に心ひかれるのも、わかる気がします。
「柏手を うって大穴 ねらいけり」
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