GWの新潟旅行で、思いついたことがあります。それは、高速1000円時代をうまく活用した旅のスタイルを、定年退職したシニアカップル向けにつくることです。これまでの「物見遊山型ツアー」とはまったく違う切り口が必要です。グリーンツーリズムとか、エコツーリズムとか、ヘルスツーリズムとか、体験型の新しい旅のモデルはいろいろありますが、旅というより「田舎でのショートステイ」に近いイメージです。土日は高速1000円をつかって、これまで未体験だったできるだけ遠くの地方への移動日にします。できれば、方言がまったく異なるような"異文化"地域が面白いでしょう。九州の人が、東北へ行くような感じです。そして、月曜日から金曜日までは、農林漁業などをしている生産者のお宅に"民宿"します。5日間ショートステイして、その土地の食文化を楽しみ、祭や郷土芸能などに参加し、地元の人たちと交流します。
旅館やホテルに泊まるより、ずっと安上がりに、しかもその地域の人たちとイキイキとした交流をとおして、未体験の文化に直接ふれることができます。たとえば、蕎麦打ち、イカ釣り、乳搾り、チューリップ栽培、森林伐採など、自分がやってみたいと思ってできなかったことを、民宿先の家族や地元の熟練した生産者から手ほどきしてもらえます。5日間生活をともにすると、民宿の人たちや地元の人たちとも仲よくなって、そこから新しい親戚づきあいのようなお付き合いが始まるかもしれません。
実は、こうした民宿プランが、既にあるのです。(財)都市農村漁村交流活性化機構(通称:まちむら交流きこう)がつくった「おかあさんの宿に泊まろう!」宿泊プランが、それです。詳しくは、まちむら交流きこうのホームページをご覧ください。
http://www.ohrai.jp/okasan100/
新潟への行き帰りに、観光地や道の駅、農産物直売所などで、団塊世代より上のシニアカップルをたくさん見かけました。それも県外ナンバーで、岡山とか大阪とか滋賀とか、かなり遠方からきているドライバーもかなり見ました。GW期間中の30km以上の渋滞が今年は昨年の2倍だったとか、交通量が各高速とも20%以上ふえたとか、高速1000円効果が報道されていますが、はるばる出かけて、温泉に泊まって、観光名所を駆け足で巡って、お土産買って帰る、というパターンはもったいないし、そろそろ卒業していいのかもしれません。時間にゆとりのあるシニア層なら、なおさらのことです。
高速1000円時代の「旅」について、ご夫婦で考え直してみてはいかがでしょう。「旅」のスタイルを変えると、これまで知らなかったニッポンが見えてきますよ。