連休の間に浮浪雲(はぐれぐも)のような旅に出ました。「天地人」の新潟が気になっていたのと、日本海が見たくなったので、寺泊から岩室温泉、弥彦方面へ行ってきました。
水を張ったコシヒカリの田園地帯やちいさな商店街に「天地人」の観光のぼりが立っていたのはご愛敬でしたが、新潟県が県をあげて「2009年を新潟県の大観光交流年に!」のスローガンでキャンペーンを行っている割には、盛り上がりはイマイチのようで、観光地の渋滞はさほど気になりませんでした。
(もちろん、回った地域によるのかもしれませんが。)
「愛と義の 旗にさそわれ 越後路へ」
こうしたご当地キャンペーンは、「天地人ゆかりの地」を活性化させるキッカケにはなるのでしょう。でも、こうした一過性のテーマで広域かつ持続的に新潟全県を動かしたり、県外からの観光客を呼びよせることができるんでしょうか。「天地人」の熱心な視聴者ならともかく、正直、ちょっと難しい気がしました。
越後お発ち飯(おたちめし)とか、天地人・食育御膳とか、謙信公のかちどき飯とか、いろいろ目玉料理(キャンペーンメニュー)なども用意しているようですが、新潟の食文化としては、のっぺ汁とかへぎそばとか、日本海の新鮮な魚貝類とか、なによりコシヒカリがあるわけで。わたしなどは、むしろそうした越後の本物を食したいと思うわけです。
今年は「高速1000円」と「定額給付金」のインパクトで、越後へのツーリストも多少は増えているでしょうけれど。それも、ドラマが終われば、話題性もなくなるわけですし、ね。
「1000円で 行けるとこまで 欲を出し」

新潟に行ったら、うまい魚を食べねばということで、新鮮な魚貝をならべた寺泊の"アメ横"へ。観光客と地元民でごった返す人並みをかきわけ、ご当地定番の寿司とイカの浜焼きを縁日のように買い食い。マルシェ(市場)というのは、洋の東西を問わず、元気があって食欲をそそります。寺泊からは、左手に日本海を眺めながらシーサイドラインをぬけて、越後一宮の弥彦神社に行きました。驚いたことに、ここでは「信心」と「欲」が同居しており、弥彦神社に弥彦競輪が隣接しているのです。しかも現世御利益の力をまざまざと感じたのは、競輪場への駐車場にはガードマンが4人もいましたが、弥彦神社は2人でした。自治体がカジノ誘致に心ひかれるのも、わかる気がします。
「柏手を うって大穴 ねらいけり」