今日はわたしが師事している新所沢・気功教室の宮坂先生のお招きで、日本健康太極拳協会埼玉県支部の交流会に行ってきました。宮坂先生は埼玉県支部の支部長をなさっていて、埼玉支部の会員さんは約2500人とのこと。ちなみに全国では1万人を超える会員がいるそうです。会場となった尚美学園大学・2000年記念館は、楊名時太極拳の道衣を着た人たちでいっぱい。静かな中にも、凛とした熱気につつまれ、楊名時・八段錦太極拳の演舞には参加できず見ているだけの当方も、たくさんの「気」をもらい、「気」の高まりをおぼえるようでした。 謝謝。

この日、特別ゲストとして埼玉県支部最高顧問の帯津良一先生がスピーチをなさいました。帯津先生はご存じの方も多いと思いますが、西洋医学に中国医学や代替医療を取り入れた、ホリスティック医学の権威であり、埼玉県川越市の帯津三敬病院の名誉院長をなさっています。帯津三敬病院では、がん患者などの治療に気功や太極拳、漢方、ホメオパシーなどの代替療法を積極的に取り入れており、患者さんやご家族による「患者の会」を組織して、ユニークなこころのケアも行っています。
前々から一度おはなしを聞いてみたいお医者さんでした。
医学博士、日本ホリスティック医学協会会長、日本ホメオパシー医学会理事長といったいかめしい肩書とはウラハラに、素顔はとてもチャーミングで、ユーモアをまじえた柔らかな語り口にぐんぐん引き込まれます。最初に、「60代が人生でいちばん素晴らしいと思っていたけれど、70代になって、いや70代が最高だなと思い直しました。その証拠に、酒がますますうまくなってきた。夕べも飲み過ぎて、今日はちょっぴり二日酔い状態」と笑わせてくれました。
帯津先生のおはなしの中で、「養生と医療の統合をめざしてホリスティック医学を追い求めているが、まだ手にしてはいない、道半ば」「太極拳の修行を38年続けてきて、40年がひとつの目標だったけれど、まだまだ50年はやり続けたいと思っている」「他力と自力を統合するものが気功で、太極拳は気功の一部であり、ひとつひとつの動きが経絡に気をとおすように考えられた、とてもよくできた気功法だと思う」といった、尽きることのない帯津先生の探求心と情熱にアタマが下がる思いでした。ブリュッセルで「ホメオパシーと気功」についての講演をしたところ、スペインやロシア、ポーランドなどから講演依頼がきて、医療と養生の両輪として、ホメオパシー、気功が西洋医学会でも注目されていることを強調なさっていました。
また、先生は、現代人の生き方とか養生法、予防医学などに関する本もたくさん書いています。「達者でポックリ。」とか「死を生きる。」「大養生―スピリチュアルに生きる」といった魅力的なタイトルが並びます。新刊は、五木寛之氏と共著の「生きる勇気 死ぬ元気」というこれまた、面白そうな本です。「自力と他力の統合というのは五木さんも言っているので、わたしは他力と自力の統合にした」と笑っておられました。30分ほどのスピーチでしたが、この春に新築された帯津三敬病院の道場のことなどにもふれられ、ホリスティック医療や統合医療、それに果たす気功、太極拳の役割などについて、たくさんの気づきや示唆をいただきました。