コスモスが花盛りです。最近は休耕田や河川敷にたくさん植えて、ご近所の眼福や地域の活性化をめざした、ミニフラワーパークのようなところも増えてきました。訪れる人に、朝摘みの野菜を安価で販売したりする農家もあり、花見と市場の二重の楽しみがあります。
そして、この季節になると、ふとしたキッカケに、もう数十年前の広告のキャッチフレーズ「春なのに、コスモスみたい。」を思い出します。土屋耕一さんというコピーライターが、伊勢丹の春のファッション広告で創ったキャッチフレーズです。いいでしょ。
土屋さんは言葉の魔術師みたいなところがあって、「軽い機敏な仔猫何匹いるか」という 回文集 なども出しています。土屋耕一さんや、糸井重里さんなど、そうそうたるコピーライターが活躍した1970年代から80年代は、広告が広告としての機能を果たし、力強いメッセージを発信していた気がします。広告コピーの秀作を集めたコピーライターズ年鑑というのがありますが、ある年の年鑑のキャッチコピーは「一行の力」でした。
「春なのに、コスモスみたい。」わたしには一生ついて回るような「一行の力」に思えます。