今年6月に亡くなったコピーライターの眞木準さんがつくったキャッチフレーズに「でっかいどお。北海道。」というのがありました。たしか全日空の北海道キャンペーンのキャッチフレーズだったと記憶しています。

10月23日から26日まで札幌、夕張、洞爺・支笏湖、函館を駆け足で巡ってきました。これまで仕事で何度か札幌、函館、釧路には行っているのですが、観光目的の旅は初めてでした。いつも仕事でトンボ帰りか、せいぜいが"夜の観光"でした。もったいない話です。

レンタカーでどこまでも真っすぐな道央自動車道を走り、周囲にひろがる雄壮な田園風景を見るにつけ、あらためて「でっかいどお。北海道。」を再確認しました。それとは別にひときわ目に留まったのが、中国人らしいツーリストの多さです。ホテルでも、立ち寄った観光地でも、中国語を耳にしない日はありませんでした。観光地の看板類も、ほとんど中国語、韓国語が併記されていました。
函館の五稜郭で入場者調査をしていたスタッフに聞いたところ、調査をはじめてから3割くらいが中国・韓国からの旅行者で、国内では(北海道を除いて)神奈川・埼玉からのツーリストが多いとのことでした。
「中文導報ネット」によれば、昨年末に馮小剛監督の映画「非誠勿擾(if you are the one)」が中国で公開されてから、映画の後半部に現れた北海道の雄大な景色や美しい風景が中国人の心をとらえ、ちょっとした北海道ブームが起きているのだそうです。

そうした背景もあって、国交省北海道運輸局や政府観光局が中心になって、今年の1月末に急きょ中国のメディア関係者を北海道取材に招待し、北海道観光が日本ツアーに来る中国人観光客の人気のコースになるよう、積極的なPRに打って出たようです。

でも勘ぐれば、映画の企画段階でプロデューサーや監督に"北海道タイアップ"をもちかけた仕掛け人が、日本サイドにいたことも十分に考えられます。企業が自社の商品をPRしたり、企業イメージを高めたりする目的で、映画・TVとタイアップすることは、マーケティングの常套手段です。こんご観光を通じた地域活性化をはかる上で、海外の有能な映画人とのコラボレーションは、大いに活用したいテーマではないでしょうか。東京、札幌、山形、福岡など全国各地で開催される国際映画祭は、そのキッカケとなるいいチャンスです。
「ローマの休日」ならぬ「サッポロの休日」「ハカタの休日」なんていう韓国映画や香港映画がでてきてもいいんじゃないでしょうか。
