秩父山系に連なる小高い山々と比企丘陵の間を縫って
西から東へ、清冽な都幾川が流れる。
ときがわ町は、その流れに沿ってひろがる美しい谷間の町である。
ときがわ町に行くと、いつもわたしは、大江健三郎が
「万延元年のフットボール」で描いた、彼のふるさと四国の
神話にみちた森の世界を想う。
都幾山をめざし、つづら折りの山道を登っていくと
幾百年の時を経た、杉、樫、銀杏、檜、桜、山桜、木楢、欅の古樹・巨木が
清新の気を吐いて、訪れる人を迎えてくれる。
そして、天台の古刹「慈光寺」の参道沿いに群生するシャガ、
慈光寺の塔頭・東国最古の禅寺「霊山院」をかこむ端然たる花の庭が
「明鏡止水」の禅の境地にわたしたちをいざなってくれる。
ときがわ町はわたしにとって、木と仏性(ぶっしょう)に彩られた
「気」と「神話」の世界である。
■ときがわ町ホームページ
http://www.town.tokigawa.lg.jp/forms/top/top.aspx