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埼玉のまん中で、地域ブランドをめざす。
道の駅 「いちごの里よしみ」
吉見へ「いちご狩り」に行ってきました。埼玉在住25年になりますが吉見のいちごを知ったのは、隣人からおすそわけをいただいた10年ほど前のこと。
吉見産いちごの甘さと香り、ジューシーさに、スーパーのいちごしか知らなかった当方は、ありがたさのあまり山梨の桃を倍返ししたのを覚えています。
もぎたてのいちごを入手する方法は3通りあって、①いちご農家が道端に設けた
直売所で購入する、②平成17年にオープンした道の駅「いちごの里よしみ」の農産物直売所で購入する、③一部のいちご農家が運営している農園で「いちご狩り」をする、
の3パターン。自転車で行ける生活圏内にスーパーは3店ほどありますが、
県外産のいちごばかりで吉見のいちごにはお目にかかれません。
で、休日に吉見詣でとなるわけです。
おいしいいちごの生産現場が見たくなって、初めての「いちご狩り」に
道の駅ができる前は、農家の直売所で買っていたのですが、道の駅ができてからは、とれたての野菜や、手づくり味噌・ジャムといった農産加工品、地粉で打ったうまいうどんなども買えるとあって、もっぱら道の駅を利用するようになりました。
ところがハタと気がついて、毎春いちごのお世話になっているのに、それがどのように栽培され収穫されているのか、見たこともないわけです。
そこでお礼参りといいますか、食いしん坊のなせるわざといいますか、
道の駅で案内パンフレットを入手して、初めての「いちご狩り」に出かけました。
有機農法の木村農園に行ってみると、おばあちゃんが一人で"お店番"。
いちごづくりに誇りと情熱をもっている姿勢がありありで、
一刻も早くビニールハウスに突入しようとする当方をつかまえ
いちごのできるまでを、とつとつとブリーフィングしてくれました。
以下に、ざっとまとめてみると・・・
<おいしいいちごのできるまで>
・まず、品種はとちおとめと女峰、最近は女峰より糖度の高いとちおとめが人気。
・おいしいいちごづくりは、土の消毒と、土づくりから。木村農園では、7~8月の約2ヵ月間、農薬をいっさい使わずに苗床をビニールでおおい太陽熱消毒。そして木の葉やワラを腐らせた有機肥料を大量に投入して土づくり。
・定植(苗の植えつけ)は秋のお彼岸頃。 苗がよくついたところで、登録農薬による害虫駆除を2回ほど。農薬の残留は40日程度で消えるのと、この時期はビニールハウスの屋根がかかっていないため、雨によっても農薬は洗い落とされるので、収穫期にはまったく影響なし。
・11月中旬頃から、いちごハウスにビニールをかけ、12月からは温風による暖房。25度くらいが適温で、温度が上がりすぎると、センサーが働いてビニールハウスの屋根が自動的に開いて温度調節。いちごの花が満開の頃になると、ミツバチをいれて受粉を促進。おいしいいちごづくりにはミツバチが一役買っている!
・そして翌年の1月はじめ頃には、真っ赤ないちごが実をつけはじめ、いちごハウスはもうひと足早い春の訪れ・・・。
木村ばあちゃんのウンチクと、「端っこの方が大粒だよ」のアドバイスをいただいて
待ちこがれたいちごハウスへ。時間が12時を回っていて、午前中が勝負の「いちご狩り」にちょい出遅れたか、まん中のレーンあたりは"品薄気味"。でも端の方には
大粒完熟系とちおとめが顔を並べていて、文字通りいちごランチでお腹いっぱいに。
吉見いちごのおいしさの秘密にふれて、まさにトレーサビリティを実体験できました。
農のミニ・テーマパーク「いちごの里よしみ」
比企郡吉見町は、ちょうど埼玉のまん中あたりに位置しています。
荒川と市野川にはさまれた肥沃な土壌が、いちごの生育に適しているといわれています。
特許庁では2006年に、地名と商品・サービス名を組み合わせてブランドとして活用する地域団体商標(地域ブランド)の登録をスタートしました。
道の駅「いちごの里よしみ」に隣接した農産物直売所には、朝摘みの新鮮ないちごを求めて、地元はもちろん、近隣の市町村からたくさんの人が買い物に訪れます。
日本のいちご栽培は明治の終わりから大正初め頃に本格的に始まったそうですが、吉見でいちごハウス栽培が始まったのは昭和30年代の半ばです。
いってみれば後発です。にもかかわらず短期間で、大きな評判を勝ち得ています。
木村のおばあちゃんのように「ものづくり」への志と根気、意欲、創意をもった
いちご農家のみなさんが、吉見のいちごブランド化を育て
それを柱にした吉見町全体のブランド化への道をひらくのだと思います。
★道の駅「いちごの里よしみ」について詳しくはウェブサイトへ
http://www.ichigonosato.com/
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